DTNのためのWebBasedシミュレータの開発とその検証
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概要
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Delay/Disruption Tolerant Networking(DTN) は断続的な通信遅延・切断が発生する通信環境でも通信が出来るように設計されたネットワーク・アーキテクチャであり.従来のように宛先までの通信経路を確立してデータを送信するのではなく,ストア.アンド・フォワード方式によるメッセージ中継を繰り返すことで宛先までの通信を行う.DTN におけるルーティングプロトコルでは,これまでに Vahdat らによる Epidemic や Lindgren らによる PRoPHET といった手法が提案されてきた.ルーティングプロトコルの性能はノードの移動特性に大きく影響されるため,プロトコルを評価するためには様々な環境を想定したシミュレーションが必要不可欠となる.そこで,本研究では Web ブラウザで動作する DTN シミュレータ WBSD(Web Based Simulator for DTN) の開発を行った.WBSD では,シミュレーションのシナリオ作成や結果の分析などといった様々な機能を備えており,ルーティングプロトコルの性能を詳細に分析することが可能となる.最後に,これまで提案されているいくつかの DTN ルーティングプロトコルについて簡単なシナリオを用いたシミュレーションを行うことで WBSD の有効性の検証を行った.
- 2014-03-07