生活支援ロボットにおける帯電フレームモデルのESDイミュニティ試験法の検討 : 電動車いすの製品規格で規定された試験法に関する考察(電力,生体,EMC,一般)
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概要
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電動車いすのEMC製品規格(ISO 7176-21)が要求するイミュニティ試験の中に帯電フレームESD試験がある.走行時の摩擦で電動車いすが帯電し,車いすの金属部が周囲の接地された金属体に接触すると,急激な放電による電磁ノイズで車いすが誤動作し得る.IEC 61000-4シリーズでは,このESD事象を模擬した試験を扱っていないため,ISO 7176-21が独自に試験法を規定している.生活支援ロボットは,人口の高齢化や労働力不足への対応策として期待されているが,生活環境でのロボットの使用は他の製品にはないリスクがあり,安全性に関する規格化が必要である.電動車いすと同様にバッテリを搭載して移動する生活支援ロボットでは,安全性検証の試験項目として帯電フレームESD試験の導入が検討されるべきである.生活支援ロボットにおけるESDのイミュニティ試験法に関する研究の第一報として,本技報では,ISO 7176-21の帯電フレームモデルの試験法について考察し,放電ガンを用いて供試機器を帯電させる仕様について,その妥当性を実験により調査している.
- 2012-12-07
著者
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池田 博康
(独)労働安全衛生総合研究所
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村上 真之
(独)労働安全衛生総合研究所 機械システム安全研究グループ
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村上 真之
(独)労働安全衛生総合研究所機械システム安全研究グループ:地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター
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池田 博康
(独)労働安全衛生総合研究所機械システム安全研究グループ
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