居住環境評価と地域に対する好悪との関係の分析
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概要
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本研究の目的は,(1)総合的な居住環境評価がどの様な居住環境評価要因(以下「評価要因」と略す)により規定されているのかを明らかにすること,すなわち総合的な居住環境評価を高める(または低める)評価要因は何かを整理すること,(2)地域への好悪(以下「好悪」と略す)と総合的な居住環境評価との関係について明らかにすること,である。東京都中野区の一戸建て住宅居住者と集合住宅居住者,及び墨田区の一戸建て住宅居住者と集合住宅居住者,各100名ずつの,合計400名を対象者としてアンケート調査を実施した。以下の結果が明らかとなった。(1)「便利さ」の平均値が6つの評価要因の中で最も高かった。(2)「住居」の相関が,評価要因の「総合的な居住環境評価」との有意な相関の中で最も高かった。(3)パス解析を行ったところ,調査対象者全体,一戸建住宅,集合住宅,及び中野区の結果においては<「住居」・「便利さ」→「総合的な居住環境評価」>,墨田区では<「住居」→「総合的な居住環境評価」>,という有意な因果関係が明らかとなった。(4)地域が好きである(好きではない)ほど,居住環境評価が良い(良くない),という有意な相関が認められることが明らかとなった。
- 人間・環境学会の論文
- 2001-11-10
著者
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