ナノ材料の健康影響
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概要
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ナノ材料は,ナノテクノロジーの爆発的発展によりもたらされたもので,少なくとも一次元がナノスケール(約1-100nm)であるナノ物体と,内部または表面にナノスケールの構造を有するナノ構造化材料から成る.これらは,サイズ的な特性のみならず,高比表面積に基づく高反応性,また,多彩な修飾による性状・反応特性の変化を制御することによる汎用性などの点から,画期的な新素材として研究開発が活発に為され,さらに,一部で実用化されつつある.一方で,ナノ材料の安全性については,十分な情報が集積されているといえず,加えて,既存の規制体系で対応できない可能性も指摘されている.ナノ材料の安全性を早期に担保することは,この画期的な新素材の社会的受容を健全に進めるために死活的に重要であり,国内外で種々の試みが為されつつある.本稿は,東京都健康安全研究センターにおける研究成果の一部を紹介し,ナノ材料の安全性確保の試みについて述べる.
- 国立保健医療科学院の論文
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