モデルに基づいた工数見積もりにおける重み付きMoving Window法の評価(マネジメント,ソフトウェアサイエンス、理論)
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概要
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工数見積もりモデルの構築において,直近の開発終了プロジェクトのみを用いるwindow法が有効であると考えられている.window法の根拠となるのは,直近に開発終了したプロジェクトのデータの方が,より古いプロジェクトデータよりも組織の特徴を表しているという仮定である.window法では直近の開発終了プロジェクトを全て同じ重み付けで扱っている.しかしながら,直近の開発終了プロジェクト間にも時間的順序があり,この順序関係をプロジェクトデータの重み付けに用いることで工数見積もり精度が向上すると考えられる.本研究では,window法で選択されたプロジェクトデータへの時間順序に基づいた重み付けが工数見積もり精度の変化に及ぼす影響を調査した.この調査ではCSCとMaxwellの2つのデータセットを用意し,過去の研究と同様の方法により実験を行った.調査の結果,CSCデータセットにおいては重み付けを行うことで工数見積もり精度が統計的に有意に改善することが観察できた.この結果はwindow法の有効性の理解に貢献すると考えられる.
- 2012-10-25
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