パラメトリックスピーカを用いたステレオ再生の音像定位(非線形音響,一般)
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概要
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我々は従来のスピーカを左右に設置したステレオ再生において音像の定位感を得ている。パラメトリックスピーカは超指向性のスピーカである。そこで、パラメトリックスピーカを左右に設置したステレオ再生時の音像の定位感の特徴を明らかにするために主観評価試験を行った。試験結果から、パラメトリックスピーカを用いたステレオ再生時、純音も含めた試験に用いた全ての信号に対して、事前に付与した両耳情報に対して正しい方向に音像を定位した。しかし、従来のスピーカを用いたステレオ再生時、両耳間時間差を両耳情報として付与した純音の場合、正しい方向に音像を定位することができなかった。ステレオ再生にパラメトリックスピーカを用いると、指向性が非常に鋭いためにクロストーク成分が小さく、従来のスピーカを用いて純音を再生した時に生じる両耳間時間差とレベル差の間の不具合な関係を大幅に軽減できるためと考えられる。
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2012-11-22
著者
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