放射線教育のためのプラスチック板を用いた可視化計測技術の検討
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概要
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本論文では,測定原理が単純かつ安定的に放射線の可視化が可能であり,放射線による物理的損傷についての体験的な学習が可能な方法としてCR-39プラスチックを用いた教育方法を検討した.教育現場で利用することを考え,特に実験時間,装置価格,安全性の面で検討を行った.1単位時間(50分)以内に光学顕微鏡で観測できる大きさのエッチピットを形成するには,95℃の30% KOH水溶液で40分エッチングをすれば十分であることがわかった.光学顕微鏡よりも安価な計測機器として小型のモバイル顕微鏡および高速測定が可能な方法としてスキャナを提案し,十分に放射線計測が可能であることを確認した.毒物及び劇物取締法の規制対象外濃度である5% KOH水溶液でエッチングを行ってもエッチピット直径は小さいが観測することは可能であることがわかった.しかし,実験効率を考えれば30% KOH水溶液を使う方が妥当であるといえる.今後はこの方法を用いた実践を試み,教育効果について検討する予定である.
- 2013-07-31
著者
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