不完備情報下における人頭税と補助金を考慮した複数集団レプリケータダイナミクス(システムと信号処理及び一般)
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概要
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多くの社会システムにおいては,利己的に行動を決定するプレイヤーが複数集団を構成しており,それによって社会全体が悪い状況に陥ることがある.このような状況は社会ジレンマと呼ばれている.この問題の解決法の一つとして,政府を導入し,税と補助金を用いて複数集団の制御を行うという手法が提案されている.先行研究においては,税と補助金の金額は集団ごとによって決定されていた.しかし一般には、政府が各プレイヤーの属する集団をすべて把握することは困難である.すなわち,政府は各プレイヤーの所属集団を知らないが,その行動を観測して,対応を決定することが多い.そこで本報告では,そのような不完備情報下において複数集団を制御する政府を導入し,そのときのレプリケータダイナミクスを定式化する.また,2集団2戦略の場合に限定し,目標出力を安定化するための条件について調べる.
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2012-06-25
著者
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