剥離流れの全体安定解析(<特集>先進的空力技術 第2部:流れの制御と実験・計測 第19回)
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概要
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慣性力と粘性力の比を示すReynolds数の原典である1883年に発表された論文において,Reynoldsは流れの安定性と非定常性に関する観察と考察も報告している.この論文から始まる流れの安定性の研究は,速度分布が流れ方向の位置によらず変化しない平行流れが中心課題となり20世紀半ばにかけて発展した.20世紀半ば以降は,電子計算機の演算能力が指数関数的に増加し,流れを数値的に解く数値流体力学の技術が開発されてきたが,この動きに合わせて,流れの安定解析においても,速度分布が流れ方向の位置により変化する2次元や3次元の一般的な流れ場を対象とした全体安定解析が注目されてきた.全体安定解析の計算手法は様々なものが提案されているが,本稿では,Time-Stepping Iterative Approachと呼ばれる,差分法による流れの時間発展計算と近似固有値解法の組み合わせによる手法と計算結果の紹介を行う.
- 2013-06-05
著者
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