道路沿いの商店の屋内空気質への屋外二酸化窒素の寄与
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概要
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二酸化窒素(NO_2)の発生源は様々なものがあるが,屋内の二酸化窒素濃度は個人曝露の重要な要因である.二酸化窒素曝露は有害な健康影響を及ぼす可能性がある.本研究の目的は二酸化窒素の多重測定を用いて道路沿いの商店の屋内空気質の特徴を調べ,自動車の排気ガスのような屋外の二酸化窒素の発生源の屋内空気質への寄与を試算することである.毎日の屋内外の二酸化窒素濃度を21日間連続して道路沿いの商店(コンビニエンスストア5店,喫茶店5店,レストラン5店)で測定した.屋外二酸化窒素の発生源の屋内空気質への寄与は,物質収支モデルに基づいて,浸透因子と発生強度因子を用いて,夏と冬にそれぞれ算出した.夏でも冬でも,大多数の道路沿いの商店で屋内外の二酸化窒素濃度には有意差があった.冬期のレストランの屋内二酸化窒素濃度はコンビニエンスストアと喫茶店の2倍以上高かった.コンビニエンスストアと喫茶店では屋外二酸化窒素濃度の屋内空気質への寄与が顕著であったが,レストランでは屋内二酸化窒素濃度の寄与が大きかった.このことは,屋内二酸化窒素濃度には,自動車の排気ガスのような屋外の発生源よりも,ガスレンジや喫煙などの屋内の二酸化窒素発生源が主要に影響することによると思われる.物質収支モデルに基づく多重測定により,換気量,屋内発生速度と減衰速度の測定を行わずに屋外大気の屋内空気質への寄与の定量的試算が可能であると考えられる.
- 2013-06-01
著者
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ヨーン スン
大邱カソリック大学産業衛生学科
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ヤン ウォンホー
大邱カソリック大学産業衛生学科
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シュアイ ジャンフィー
大邱カソリック大学産業衛生学科
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アン ホギ
大邱カソリック大学産業衛生学科
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キム スンシン
大邱カソリック大学産業衛生学科
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イ ソクヨン
大邱カソリック大学産業衛生学科
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シュアイ ジャンフィー
大邱カソリック大学産業衛生学科:新郷医科大学公衆衛生学