半側空間無視患者に対するiPadを利用した新たな評価と治療法について(平成23年度研究助成報告書)

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概要

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要旨:【目的】iPadを利用して,新規に半側空間無視の動的評価と治療用のアプリケーションを作成し.評価の再現性と線分試験との相関,治療への応用について検討した。【対象】対象は脳血管障害により左片麻痺・半側空間無視を呈した右利き者とした。【方法】iPadのテストから,右または左から出た円のタッチができた右からの画面上の距離(反応距離)と,色が変化した時からタッチするまでの時間(反応時間)を算出した。1日目と2日目と同様のiPadによるテストと,線分抹消試験・線分二等分試験を実施した。同様のアプリで治療も実施した。統計処理は級内相関係数と線分試験との相関,治療効果はウィルコクソンの符号付順位和検定にて分析した。【結果】反応距離・反応時間ともに試験の再現性は高く,線分試験との相関も高かった。治療効果に関して,即時的効果がみられた。【結語】開発した半側空間無視の動的評価として妥当性が高く,治療への応用に関しても示唆された。
2013-04-20

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