20歳代勤労女性の子宮頸がん検診受診の行動変容ステージと関連要因 : リプロダクティブヘルス意識・セクシャリティとの関連性から

概要

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本研究の目的は,子宮頸がん検診受診の行動変容ステージとリプロダクティブヘルス意識,セクシャリティとの関係性を明らかにするものである。有効回答が得られた1,195人の勤労女性から, 20歳代の222人を分析対象とした。質問紙の内容は,労働形態,主観的健康感,子宮頸がん知識,子宮頸がん検診受診経験,性イメージ,子宮頸がん検診に対する思いである。子宮頸がん検診に対する思いは,「リプロダクティブヘルス意識」「検診結果不安」「検診煩わしさ」の3因子が抽出された。子宮頸がん検診受診経験がある者は,未受診者と比較して,[リプロダクティブヘルス意識]と[子宮頸がんに関する知識]が高値であり,さらに,受診経験があり今後も定期的な検診の受診意思がある者は,「検診煩わしさ」が最も低値であった。また,未受診者のなかで受診意思がある者は,受診意思がない者と比較し,「セクシャリティ得点」が高値を示した。検診受診行動を変容させるためには,セクシャリティ,リプロダクティブヘルスの意識を高める啓発教育プログラムの開発とともに,検診受診しやすいよりよい環境を整備することの必要性が示唆される。
日本母性衛生学会の論文
2013-04-00