助産師の継続支援による「母乳育児の満足度」に関連する要因
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概要
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【目的】助産師の継続支援による「母乳育児の満足度」に関連する要因を明らかにすることを目的とした。【研究方法】平成22年12月〜23年4月にA市B病院で出産し母児ともに同時退院した褥婦を対象に,退院時に対象の属性をたずね,縦断的に退院時と1ヵ月健診時に「母乳育児の満足度」とエジンバラ産後うつ病質問票の2種類の自記式質問紙調査を行った。【結果および考察】退院時と1ヵ月健診時の両方の調査に回答を得た38名(有効回収率84.4%)を分析した。そのうち,継続支援として母乳外来を受診した褥婦は22名(57.9%)であった。母乳外来を受診した褥婦は,未受診の褥婦に比べて退院時に助産師を支援者としてとらえている割合が高かった。また,母乳外来を受診した褥婦は,未受診の褥婦に比べて1ヵ月健診時に乳房の自己手入れへのアドバイスに対しての満足度を高めていた。さらに,母乳外来の受診の有無に関係なく初産婦で就労していない褥婦は,退院時より1ヵ月健診時に乳房の状態に対して,満足度の低下を感じていることが示唆された。【結論】母乳育児の満足度には就労が関連していた。より支援を必要とする対象の特徴を考慮して,支援不足内容を改善することが必要である。
- 日本母性衛生学会の論文
- 2013-04-00
著者
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