Zinaspa youngi(鱗翅目:シジミチョウ科)の卵殻の表面微細構造
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概要
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Zinaspa youngiはHsu and Johnson(1998)によって記載され,卵・幼虫・蛹などの写真が示されただけだった.今回,卵殻の表面微細構造を走査型電子顕微鏡を用いて記載した.卵殻の隆起線は網目状となって多数の小室を形成し,接合部で盛り上がって火山噴火を思わせる突起となる.精孔周辺の卵弁数は4-6と違いが見られたが,個体変異と思われる.本州の幼虫は(同じムラサキシシミ族の)Surendra quercetorumやAmblopala avidienaの幼虫に似るが,S. quercetorumの卵の隆起線結合部はより鈍く数が少ないこと,またAmblopala avidienaの卵の精孔域はより深く,隆起線結合部はよりまるみを帯びる.
- 2013-04-15
著者
-
王 敏
Department Of Entomology College Of Natural Resources & Environment South China Agricultural University
-
徐 海明
Department of Entomology, South China Agricultural University
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