利き手と非利き手の視覚フィードバック遅れの影響の違い(バイオサイバネティックス,ニューロコンピューティング)
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概要
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上肢運動における視覚フィードバックの遅れ時間のもたらす影響が利き手と非利き手で異なるかどうかについて調べた.一つ目の実験では視覚フィードバックに250msの遅れ時間を付与した条件と通常の条件で円運動を計測し,二つ目の実験では視覚フィードバックに50msの遅れ時間を付与した条件と擬似的に50msの進み時間を付与した条件と通常の条件で2点間の到達運動を計測した.運動の精度の尺度として,一つ目の実験では運動軌跡と手本の円との差を,二つ目の実験では運動終点と目標との差を用いた.一つ目の実験の結果から利き手の方が視覚フィードバックの遅れの影響を受けにくいこと,二つ目の実験の結果から非利き手の方が視覚フィードバックの進みの影響を受けにくいことが明らかになった.これらの結果について,利き手と非利き手において視覚フィードバックの遅れ時間を補償するための処理に差があることを本研究は予想する.
- 2013-05-01
著者
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