GNU Radioを用いた無線アドホックネットワークにおけるデータ配信手法評価のための省スペース実験環境の構築
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概要
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無線ネットワークを対象としたプロトコルの評価ではシミュレーションを用いることが一般的であるが,シミュレーションと実環境の双方で評価を行うことは重要である.本論文では,無線通信環境が劣悪な環境で効果を発揮するプロトコルの実環境評価を低コストで行うことを目的とし,方法の1つとして,GNU RadioとGNU Radioの専用端末USRP2を用いて狭いスペースでパケットレベルでのロス率を変更可能な実環境評価が行えるテストベッドを提案する.本テストベッドでは,USRP2の送信出力を変更するためにGNU Radio内のデジタル増幅器の増幅率を調整することによってUSRP2の無線通信半径を5m程度まで制限し,5m×5mの限られたスペースに,エンド間の通信経路にマルチホップによる転送が存在するようなネットワークを構築できる.同テストベッドを用いて期待どおりの実験が行えるかを確認するために,構築したネットワークを用いて,パケットレベルでのRandom Network Codingを用いた情報配信手法の実験を行った.同様の環境を想定したパケットレベルのシミュレーションの結果との照合により,実験で得られたパケットロス率に近いパラメータを用いたシミュレーションによって実験と同様の結果を得られることを確認し,提案したテストベッドの利用可能性を示した.
- 2013-08-15
著者
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