(研究資料紹介) : 芹沢[ケイ]介作「散華」
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概要
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芹沢[ケイ]介は、古くからの知己であった明石の無量光寺住職小川竜彦師から依頼を受け、昭和42(1967)年に7枚組の散華300セットを制作した。和紙に型絵染を用いた散華はそれまでに例のないもので、竜彦師の歌や仏教的なモチーフを巧みにデザイン化した独創的なものである。芹沢の作品は生活の隅々に行きわたるほど幅広く、また「法然上人絵伝」(1941年)や「極楽から来た挿絵集」(1961年)、知恩院大殿の「荘厳飾布」(1974年)、「十大弟子尊像」(1982年)等、仏教主題を扱ったものも多いが、散華の存在はこれまでほとんど取り上げられてこなかった。芹沢は、無量光寺の他、大阪の月江寺、京都の知恩院で行われた浄土宗開宗八〇〇年大法要、東京上野の寛永寺現龍院のためと、合わせて4回にわたり散華を作っている。あるものは記念品として、またあるものは荘厳の具として用いられ、色とりどりの図柄が目にも楽しい。さらに、芹沢自らが色差しを行った試作染の散華を収めた折帖も残されており、散華制作の貴重な資料として注目したい。
- 東北福祉大学の論文
- 2010-00-00
東北福祉大学 | 論文
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