脳波による指運動想起判別の基礎検討(マルチモーダル HI,BCI,人工現実感)
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概要
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近年,BCI (Brain-Computer Interface)の研究が盛んに行われている.BCIに用いられる脳波の1種である運動想起電位は,四肢麻痺患者のリハビリテーションなど医療応用に利用されることが主であり,一般利用に繋がる研究は少ない.その原因の1つとして,運動想起の判別が可能である身体部位の少なさが挙げられる.先行研究により,従来主に判別されてきた手足といった部位のみではなく,脳波から各指の実際の運動の判別可能性が示されている.しかし,実際の運動時の脳波ではなく,運動想起時の脳波からいずれの指の運動を想起したかを判別する調査は行われていない.そこで,実際の動作を伴わない運動想起時の脳波から,運動想起を行った指の判別が可能であるかの検証を行うため,本論文では基礎検討として,右手栂指と右手小指の運動想起判別可能性の検討を行った.結果は,被験者平均で68.3%の精度で判別可能であり,栂指と小指の運動想起を脳波から判別できる可能性が示唆された.
- 2012-06-19
著者
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