男子学生の冷え性傾向の有無からみた寒冷血管反応の差異
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概要
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本研究は、冷え性傾向尺度を用いて冷え性傾向者と非冷え性傾向者をそれぞれ4名、合計8名抽出し、気温25±0.5℃・相対湿度50±3%の環境条件下で左中指を0℃の氷水に30分間浸漬した時の寒冷血管反応について検討した。あわせて、冷え性-非冷え性群間の身体組成(身長、体重、体脂肪率、BMI、除脂肪量(LBM))およびTHI健康調査票の尺度得点の際についても検討した。 その結果、身体組成については、すべての項目で有意な差は認められなかった一方で、THIは多愁訴、直情径行性で冷え性群が高い傾向を示した。また、平均皮膚温、左指皮膚温、心拍数では優位な差は認められなかったものの、前腕部の皮膚温に有意な差が認められた。あわせてサーモグラフィーからみた冷え性群では、寒冷刺激に曝露した側の皮膚音が低下する様子が観察された。 以上のような結果から、男性の冷え性者についても自律神経の不安定傾向とそれに伴う寒冷曝露時におけるま抹消の血流調整に課題があることが示唆された。
- 横浜国立大学の論文
- 2009-02-00
著者
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