耐故障性の実現と通信帯域幅の最小化を両立させるTDMA スケジューリング手法
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概要
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本稿では,TDMA(Time Division Multiple Access)方式の通信を行うFlexRayにおいて,通信データの信頼性を満たし,通信帯域幅を最小化する車載ネットワークシステムの設計手法を提案する.通信帯域幅を最小化することにより,一般的なコストモデルの下で安価な配線や電子部品の使用が可能になる.提案手法は,通信媒体の故障率と通信データの目標故障率よりフレームの再送回数を決定し,フレームのペイロードセグメントのサイズを最適化することで,通信帯域幅を最小化する整数線形計画問題を与える.計算機実験より,我々の提案手法は各フレームに必要な再送を保証したFlexRayの設計が可能であることを確認し,信頼性と通信帯域幅の間にトレードオフの関係が存在することを示した.
- 2013-07-15
著者
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岩永 明人
九州大学大学院統合新領域学府オートモーティブサイエンス専攻
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杉原 真
九州大学システムlsi研究センター
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岩永 明人
九州大学大学院統合新領域学府オートモーティブサイエンス専攻|現在,ボッシュ株式会社シャシーコントロール事業部ドライバーアシスタンス部門
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杉原 真
九州大学システムLSI研究センター|独立行政法人科学技術振興機構,CREST
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