発光減衰曲線のコンピュータシミュレーション
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概要
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励起状態にある分子による発光の減衰曲線を解析する手段として、コンピュータによるシミュレーションを行うことを試みた。シミュレーションは、励起状態にある分子が基底状態に遷移する確率をランダムな数で表すことで行った。その結果、励起状態にある分子が自然放出をして基底状態に戻る場合は、単純な指数関数によって表わされるような減衰曲線を得た。エネルギー移動が起こる場合は、アクセプターの分布がランダムであるモデルを作成し、自然放出とエネルギー移動の2つの過程を緩和過程とし、双方ともにランダムな数で遷移確率を表すことでシミュレーションを行った。その結果、減衰の初期段階では速く減衰し、その後は遅く減衰するような減衰曲線を得た。このことから、ランダムな数を使うと励起状態にある分子の量子力学的なふるまいのシミュレーションを行うことが可能であることを見出した。複雑で理論式を構築することが困難な系においても発光減衰曲線を解析する有効な方法として使用可能であると結論した。
- 宮崎公立大学の論文
- 2013-03-08
著者
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