ストレージ自動階層配置機能におけるデータ再配置の最適化
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概要
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記憶媒体の多様化とデータ量の増大化,データ種類の多様化により,従来のストレージ階層を意識した性能設計や手動による適切な階層へのデータ配置が困難となってきている.この課題に応える一手段として,アクセス頻度が高いデータは高速な記憶媒体に,そうでないデータは大容量の記憶媒体に,自動的に格納するストレージ自動階層配置機能の普及が進んでいる.本研究はストレージ自動階層配置機能において,データ再配置の最適化を検討する.具体的には,階層の容量を考慮しつつ,アクセス頻度の高いデータを優先して移動するアルゴリズムを提案し,その最適性を証明する.また,データコピー処理とホストI/O処理のスケジューリング方式として,FCFS方式と,優先度を考慮したHOL方式を比較する.両者のホストI/Oレスポンスの振舞いを待ち行列による解析モデルで示し,HOL方式が優位な方式であることを示す.さらに,実環境I/Oトレースによるシミュレーションを実施し,データ再配置により平均レスポンス時間を削減できる効果を定量的に確認した.
- 2013-04-15
著者
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