見える力学 : 変形・応力の可視化
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概要
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デザイン学部の学生に構造力学や構造計画を教えることはかなり困難なことであることを、筆者は日々実感している。力学や建築の構造の説明をするとき、どうしても数式を伴う。高校で物理を学習していない学生や数学が苦手な学生にとって、これはかなりの苦痛である。そこで、力学の世界が目に見えればだれでも直観的に理解ができ、少しでも学習に役立つのではないかと考えるのは自然である。有限要素法を用いて簡単な力学モデルを解析し、これをスクリーンに投影することは容易であるが、学生は力学そのものに興味をあまり示さない。解析モデルが自分の作品であったり、歴史的に有名な建築であったら、学生の関心を惹くだろうと考えた。本稿は、学生制作の椅子と有名建築2点の解析を行い、椅子の部材や建物全体の変形と応力の強弱をカラーリングで表示し考察を加えている。
- 2012-00-00