蘭学資料の三字漢語についての考察 : 明治期の三字漢語とのつながりを求めて
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概要
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現代日本語で行なわれている三字漢語の造語パターンは,明治初期にすでにできあがっていたとみられる。三字漢語の造語パターンがいつできたかという課題を抱えて蘭学資料を調べてみると,蘭学者達が蘭学書の翻訳において,漢籍の造語法の影響を受けながら,後部一字語基の役割を充実させ,三字漢語の造語法を形作っていった事実が見えてくる。蘭学時代にできた三字漢語の造語パターンがそのまま明治期に受け継がれ,新しい後部一字語基の増加もあって,三字漢語による造語が和製漢語の一大特徴となった。
- 2011-03-00
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