接近物体の輪郭の不明瞭性が到達時間推定に与える影響 : ガウスフィルターによる検討(コミュニケーション支援及びヒューマンコミュニケーション一般)

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概要

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本研究では接近物体の輪郭の不明瞭性が到達時間(time-to-contact、以降TTC)推定に与える影響について検討した。実験1では、輪郭が明瞭な条件と不明瞭な条件で接近する円刺激をモニターに両眼立体呈示しTTC推定値を測定した。輪郭が不明瞭な条件において、ガウスフィルターを用いて刺激の輪郭近傍の輝度を滑らかに変化させ、ぼけの強度を操作した。その結果、刺激のぼけの強度が強くなるほどTTC推定値は大きくなった。この結果から、刺激のぼけの強度が強くなるほど見た目の速度は遅くなりTTC推定値が大きくなるという仮説を立て、実験2では不明瞭輪郭刺激の見た目の速度を明瞭輪郭刺激の速度に対応付けることにより、刺激のぼけの強度と見た目の速度との関係について検討した。その結果、刺激のぼけの強度が強くなるほど見た目の速度は遅くなり仮説が支持された。
2012-05-15

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