非線形最適化による一様に分布するドットパターンの生成
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概要
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液晶ディスプレイは複数の光学部品から構成されている.その中でも導光板や光拡散フィルムはバックライトの照明を一様にする光学部品である.本論文では導光板や光拡散フィルムのためのドットパターンの新しい生成方法を提案する.従来より分子動力学シミュレーションによる手法が提案されており,高品質のドットパターンを生成することが実証されている.その手法の主要な技術的要素は,ドットパターンにおいてドット間の重なりを除去することにより,ディスプレイの見た目のムラの発生を防ぐことである.本研究では,ドット間の重なりに対してペナルティを設定して,そのペナルティの総和を最小化する最適化問題を定式化して,非線形最適化の手法を適用して高速に局所最適解を得ることによりドット間の重なりの除去を行う手法を提案する.計算実験により,提案手法が従来の分子動力学シミュレーションによる手法と同等以上の品質のドットパターンをより高速に生成できることを示した.
- 2012-05-07
著者
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沼田 英俊
日本アイ・ビー・エム(株)東京基礎研究所
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井手 剛
日本アイ・ビー・エム(株)東京基礎研究所
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沼田 英俊
日本アイ・ビー・エム株式会社東京基礎研究所
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今道 貴司
日本アイ・ビー・エム株式会社東京基礎研究所
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井手 剛
日本アイ・ビー・エム株式会社東京基礎研究所
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