変数の生存期間を考慮してヒープメモリ使用量削減を行うマルチタスクスケジューリング手法の検討
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概要
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マルチタスクシステムにおいて,他のタスクへの処理の切り替え(コンテキストスイッチ)が発生すると,実行中のタスクは作業用に確保したメモリを保持したまま停止するので,その分多くのメモリを消費してしまう.複数のタスクが同時には使用しないメモリを共有化することによりメモリ使用量削減を行うことができるが,タスク実行時に動的に確保・解放が行われるヒープメモリに関しては,同時に使用するか否かの静的な解析は一般に困難であった.本研究では,分岐や繰り返し構造を持たない独立のタスク群から構成されるマルチタスクシステムを対象とし,変数の生存期間解析により得られる各タスクのヒープメモリ使用量の時系列変化の情報を用いて,マルチタスクシステムのメモリ使用量を抑えるスケジューリング手法について検討する.
- 2012-05-03
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