結合したスターリングエンジンの同期による交流発電
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概要
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電力需要の増加と災害による原子力発電の安全性の問題から、地球環境に配慮した再生可能エネルギーの開発が望まれている。再生可能エネルギーを活用する方法としては、スターリングエンジンの同期による交流発電に注目する。本研究の目的は、釣り糸で結合したスターリングエンジンの同期の調査と電力のシミュレーションを実行することである。実験内容としては、二つのスターリングエンジンを釣り糸で繋げた後に、二つのスターリングエンジンの距離を変えつつ計測を行った。実験結果から、釣り糸が張ったとき同相同期状態となった。ただし、糸の張力が上がり、結合が強くなるに従って、両方のスターリングエンジンの周波数が減少することが観測された。この実験で得られた周波数を利用して、非同期状態と同期状態での電力のシミュレーションを行った。その結果、非同期状態のほうが同期状態よりも電力効率が上がった。この原因としては、周波数の減少が影響を及ぼしていることであると考えた。その影響がない状態を仮定して電力の計算を実行すると、同期状態の周波数がある値以上のときで同期状態の電力が良くなることが確認できた。今後の課題は、同期の方法の変更や実験条件の調整で、同期した周波数の減少を抑制することである。
- 2012-04-12
著者
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