元気高齢者の介護マンパワーとしての活躍に関する一考察 : 若い学生と中高年受講生の調査を通して
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概要
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高齢者介護に対する関心が高まるなか,高齢者を介護の受給者としてのみとらえるのではなく,介護の提供者として位置づけられないであろうか.本稿では,高齢者の介護マンパワーとしての位置づけを示すとともに,今後,介護職に就こうとする介護福祉士養成学校へ通う平均年齢28.1歳の学生と,ホームヘルパー2級講習会を受講した平均年齢55.8歳の受講生を対象としたアンケート調査の結果を報告する.新しい労働として注目される,シルバー人材センターや高齢者協同組合ではすでに,介護マンパワーとしての高齢者への取り組みが始まっている.また,アンケート調査により,元気高齢者が介護者として活躍することについては,肯定的であるが,自分自信が要援護高齢者になった時,高齢の介護者を希望するかは学生と受講生との間で差が表れた.同年齢の高齢介護者の利点を活かし,体力的問題を解消するシステム作りの必要性を強調する.
- 日本介護福祉学会の論文
- 2002-10-01