III. 健康医学の概念と健康水準の評価について(シンポジウム健康医学の概念と方法,<特集>第2回日本健康医学会総会)

概要

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臨床医学的な健康状態を疾病(医療の対象となる異常な生活状態)、潜在疾病(異常な生活状態が存在するが現在医療を必要としない場合)、健康(身体的・精神的および社会的生活が円滑で、疾病・潜在疾病が存在しない場合)に分類した。次に、社会医学的に疾病を社会生活の可能な病弱者と、その不可能な病者とに分類し、健康をその水準の高低により、ベターヘルス者と半健康者とに分類した。そして、社会生活可能な者を総括して健常者と位置づけることにした。次に、個人の健康水準の数量的評価について、その水準Xを生理的年齢(PhA,y)と暦年齢に(ChA,Y)の比、X=y/Yで示すことにした。この際、生理的年齢は、加齢と共に増大する血清総コレステロール値(TCh)と減少する血清アルブミン(Alb)、および指先容積脈波の昇脚時間Uタイム(秒)、RS(心電図Rの項点から指先脈波立上り点Sまでの時間、秒)を使用して、Z=[(TCh/Alb)^2+(50U/RS)^2]^<1/2>, y=1.5Z-75を算出した。
日本健康医学会の論文
1993-07-01