計量政策状態空間モデルの論理的基礎 (経営情報学部特集号)
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概要
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この論文では、一般的に、動学的経済安定化政策(Dynamic Stabilization Policy)で使用される計量構造モデルを状態空間型によって表現し、かつ、それを経済政策、特に最適経済安定化政策モデルに、使用する際の政策制御可能性を確認するためのその枠組みと技術的方法について述べる。最初、この研究が1970年代に始められたにもかかわらず、その後、進展がみられていない(藤本(1999))。したがって、ここでは、それらをもう一度掘り起こし、その経済政策への重要性を検討するものである。以下、第1節では、計量モデルと状態空間モデルとの関係について述べ、第2節では、計量モデルを政策に適合するように変換した「計量政策状態空間モデル」について述べ、それ以降は、そのモデル基づいた可制御性、第3節では、経済政策の動学理論、第4節では、ある政策期間の全体にわたる「可制御性」すなわち、「目標経路可制御性」について述べる。第5節では、いわゆる政策制御性を成立させるための最小次元の方程式モデルの条件で、モデル選択の一つの原理である「ケチの原理」(principle of persimony)と同値であるモデルの最小実現の理論について述べる。第6節では結論を述べる。
- 2007-07-15
著者
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