先天性健康障害をもつ子どもと家族への看護実践の課題
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概要
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本研究の目的は、先天性健康障害をもつ子どもと家族に対する看護実践の課題を明らかにすることである。対象は新生児や乳児が入院する病棟の看護師および助産師であり、調査方法は質問紙法を用い、有効回収(率)109(41.60%)であった。結果は、基礎的看護実践能力の「生活支援」「精神的支援」「家族の希望の明確化」の3領域全てにおいて、〈実施〉は〈必要性〉よりも有意に低く(t=4.52〜15.75,p<0.000)、課題得点は、「精神的支援」7.66,「家族の希望の明確化」7.54,「生活支援」7.02,の順に高く、対象の所属別では、新生児集中治療室は小児病棟等より「家族の希望の明確化」の課題得点が有意に高かったことから(t=3.31,p<0.001)、家族に関わる実践能力の育成を検討する必要があるといえる。
- 2012-11-20
著者
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