高次元の判別分析におけるd一致性について(統計数理,統計推理,データベース,一般)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
近年、マイクロアレイ解析などの分野で、データの次元数dが標本数より遥かに大きい高次元小標本データが解析対象になる場面が増えている。本発表では、2群の判別分析において、dが無限大に行く時の漸近的な性質を考察する(d-asymptotics)。どのような条件の下うまく判別出来るのか又は出来ないのかを調べることは重要である。2つの分布が正規分布で、かつその分散共分散行列が等しいという条件の下では多くの結果が知られているが、分散共分散行列が異なる場合は、解析が困難になる為、まだ良く分かっていない。最近、Aoshima and Yata(2011)は分散共分散行列が等しいという条件を仮定することなく、分布に関するある条件の下、dの増加に伴い誤判別率が0に収束する(d一致性)ような判別関数を提案している。本研究では、分散共分散行列が等しくないという状況において、ある条件の下では、どのような判別関数を用いてもd一致性は成り立たないという否定的結果を得たのでそれを報告する。
- 2012-03-05
著者
関連論文
- AGM列を用いた楕円曲線の有理点位数計算法の超楕円を越える曲線への一般化について (Computer Algebra : Design of Algorithms, Implementations and Applications)
- margin assumptionの下での分類器の誤り率の評価について(テーマセッション,コンピュータビジョンとパターン認識のための機械学習と最適化,一般)
- margin assumptionの下での分類器の誤り率の評価について(テーマセッション,コンピュータビジョンとパターン認識のための機械学習と最適化,一般)
- 回帰分析における推定量の漸近解析と機械学習への応用(学習問題の解析,テキスト・Webマイニング,一般)
- 高次元の判別分析におけるd一致性について(統計数理,統計推理,データベース,一般)