位相情報に着目した衛星搭載向け波動観測ソフトウェアの検討(宇宙利用システム)
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概要
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太陽系惑星探査衛星によって観測される波動現象は,衛星内の限られた計算機資源で処理され,限られた容量の伝送路を用いて地上局へ伝送される.本論文では,従来から着目されてきたパワースペクトルに加え,位相情報にも注目して波動観測ソフトウェアの仕様を提案した.内部処理については,従来から搭載されているルーチンを応用して高効率化させたFFT手法と,位相に関する計算精度を十分維持できるような三角関数テーブルを取り入れて処理効率を向上させた.また位相情報を扱う上でのデータ平均化手法としてベクトル合算法を取り上げ,伝送路容量に応じて適切なデータ削減を行う手法を確立した.最後に,提案した仕様で得られる波動の情報について,従来の仕様のものと比較してはるかに科学的優位性をもつものが得られることを確認した.
- 2012-11-01
著者
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