エラー関連陰性電位によるエラー検出と注意資源の関係に関する検討
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概要
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選択反応時間課題遂行中にエラー反応が生起した際、反応後約60msに前頭-中心部においてエラー関連陰性電位(error-related negativity: ERN)が脳波上に観察される。ERNはエラー検出に関連した認知処理機能を反映している。本稿では、注意資源の配分方略がエラー検出機能に及ぼす効果を、ERNを指標として検討した。 ERNと注意資源の関係を調べた研究において共通して見い出された知見は、課題難易度がある程度の水準を越えた高さになると、エラー検出機能へ配分される注意資源量が低下してERN振幅が減少し、その機能は低下したことであった。同時に反応時間の遅延というパフォーマンスの低下も見られた。反応時間は認知情報処理全体の処理効率、すなわち認知情報処理の制御システムの機能を示す指標である。これらの結果から、エラー検出機能と制御システムの機能は注意資源の配分方略を媒介として密接な関係があることを推測された。
- 追手門学院大学の論文
- 2007-03-29
追手門学院大学 | 論文
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