北ベトナムの2大産地における竹林(Dendrocalamus membranaceus)の地上部現存量
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概要
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株立ち型のタケ(Dendrocalamus membranaceus)は北ベトナムにおいて重要な造林種のひとつにあげられている。この竹林の適正な管理方法を示すために,2大産地のタインホアとフートにおいて地上部現存量と新竹生産量を調べた。調査はタインホアとフートにおいて,林齢2〜21年の林分の中からそれぞれ7林分と6林分,計13林分を選んで行った。その年の伐採開始前の各林分に400m^2の調査区を設置し,稈の齢,サイズなどの調査を行った。さらに標本竹として各齢階と直径階から計8〜10本を選び,地上部現存量を推定するために稈のサイズと稈,枝,葉の乾重との間の相対成長式を作成した。また1年生の竹より新竹生産量を推定した。現行の管理法による林齢10年を超える林分での地上部現存量は約39ton/haで,林齢6年を超える林分での新竹生産量は約12ton/ha/年で安定的に推移していくものと思われた。
- 応用森林学会の論文
- 2001-03-20
著者
-
柴田 昌三
京都大学フィールド科学教育研究センター
-
柴田 昌三
京都大学大学院農学研究科附属演習林
-
渡辺 弘之
京都大学大学院農学研究科
-
柴田 昌三
京都大学大学院
-
神埼 護
京都大学大学院農学研究科
-
サン ファン
ベトナム林業大学
-
小宮 元晃
京都大学大学院農学研究科
-
ナム ブー
ベトナム林業大学
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