非破壊土壌マイクロコズムの殺虫方法の検討
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概要
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厚い土壌層を用いた非破壊土壌のマイクロコズムから,土壌小型節足動物の除去をする方法(マイクロウェーブオーブン法(電子レンジ法)と凍結法(ドライアイス法))について検討した。電子レンジ法では,殺虫強度を温度で高温区と低温区の2通り設け,ドライアイス法では,発泡スチロールにドライアイスと土壌コアを入れて24時間放置した。電子レンジ法は,低温区,高温区ともに殺虫後に土壌呼吸速度を低下させ,微生物を接種した後に土壌呼吸速度を上昇させた。一方ドライアイス法は,殺虫直後に土壌呼吸速度の上昇が見られた。電子レンジ法では,コア重が微生物接種後23日目に低温区(P<0.05),高温区(P<0.01)共に低下した。電子レンジ法とドライアイス法はともに,それぞれ高い殺虫効果があった。
- 応用森林学会の論文
- 1997-03-25
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