企業価値評価モデルと資金情報の有用性
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概要
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これまで企業価値評価ないし株式評価と会計情報の関連性について多くの研究がおこなわれてきた。これらの分析において着目された会計情報は利益や持分簿価である場合が多く、これを評価要因として分析が行われてきた。しかし、利益や持分簿価を使った従来型の株式評価分析に加えて、企業資金の増減要因であるキャッシュ・フローに注目し、割引現在価値法による評価モデルについても検証が行われてきている。しかし、フローとしての資金情報の価値に注目が集まる一方でストックとしての資金情報を用いた評価モデルの研究はあまり行われていない。そこで、本論文ではストックとしての側面に注目してこれを評価モデルに組み込むために、資金が比較的豊富な企業群における資金情報の価値有用性について分析を行った。分析の結果資金が豊富な企業において利益や持分簿価はもちろん、ストックとしての資金情報についても価値関連性があることが明らかになった。しかし、これらの情報については相互に多重共線関係にあることが予想され、それぞれの情報についてより詳細な分析が必要である。
- 会津大学短期大学部の論文
- 2007-03-25
著者
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