脳波コヒーレンスを用いた脳活動の推定について-ワーキングメモリ課題遂行中の脳活動の推定-
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概要
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ここ数年、著者は脳波コヒーレンスを用いて脳活動の推定を行っている。平成23年度前期(4月〜9月)の研究では、健常成人2名(女性、年齢21歳)を被検者とし、ワーキングメモリ課題としては暗算課題および視覚野に特化した画像課題を用いて、安静時、課題遂行時の脳波と心電図を同時測定した。そして、脳波データから求めた脳波コヒーレンスを用いて、脳部位間のネットワークを調べた。また、安静時に対する課題遂行時の精神状態をチェックするために心拍変動を計測し、コヒーレンスの分析における参考データとした。その結果、低域θ波のコヒーレンスは集中度の高さを反映することが推測された。さらに視覚処理には、特定の周波数帯(θ4〜低域=cd=6be8帯域(8Hz〜10Hz 付近))の周波数が関与している可能性が考えられた。これまでの実験結果から、自律神経活動は=cd=6be8帯域と関連性が高いが、θ帯域とは関連性が低いことが考えられた。
- 2012-03-21
著者
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