陶歯,陶材中の希土類元素の定量(研究紹介)
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概要
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現在,陶歯,陶材の蛍光剤として,ウラン以外の非放射性の蛍光剤としては希土類元素が用いられている。そこで,金属焼付用陶材粉末と義歯用陶歯中の希土類元素濃度を熱中性子放射化分析法により定量し,用いられている希土類元素を明らかにした。ウラン濃度はフィッショントラック法で定量し,原料粉末中のウラン濃度と比較した。原料粉末中のウラン濃度が構成成分を合わせて0.42μg/gであるのに対して陶歯および陶材中のウラン濃度は平均値でそれぞれ3.8μg/g-6.5μg/gおよび7.9μg/gであった。希土類元素はSc,Eu,Se,Ce,Sm,Ybが検出され,最も多かったのはScの6.01μg/gで最も少なかったのはYbの1.17μg/gであった。
- 放射化分析研究会の論文
- 2008-03-00
著者
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小幡 純
日本大学歯学部保存学教室歯周病学講座
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森脇 一成
日本大学歯学部放射性同位元素研究室
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森脇 一成
日本大学歯学部総合歯学研究所付属研究部放射性同位元素研究室
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小幡 純
日本大学歯学部保存学教室歯周病学講座 高度先端医療研究部門
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