北海道における畑作物の長期連・輪作圃場の植物寄生性線虫相と望ましい輪作年限
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概要
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道立北見農業試験場の長期連・輪作圃場(30年目〜36年目)における土壌中の線虫相が調査された。連作区の調査結果から,植物寄生性線虫とその密度を高める畑作物との間に次のような組み合わせが認められた。(1)ダイズシストセンチュウ:インゲンマメ,ダイズ,(2)キタネコブセンチュゥ:バレイショ,(3)ピンセンチュウ:テンサイ,(4)ネグサレセンチュウ:ダイズ。一方,テンサイの連作に伴い,ネグサレセンチュウの密度は低下した。これらのうち,バレイショおよびテンサイで認められた植物寄生性線虫との関係は,網走地方における現地実態調査でも同様に観察された。さらに,輪作区の調査結果から,ネグサレセンチュウを除くこれら3種類の寄生性線虫の防除にとって望ましい寄主作物の輪作年限は,いずれの線虫に対しても4年以上であると考えられた。
- 2002-10-01
著者
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