アドホックセンサーネットワークにおけるワームホールの検出(安全性及び一般)
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概要
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近年,小型無線装置を搭載し,センサー同士がネットワークを介して情報をやり取りするアドホックセンサーネットワークは固定的なネットワーク基盤を設置することが様々な理由で困難な場合に,短時間で構成できること,拡張しやすいこと,地形や災害に影響されにくいことなどの利点を持つことから利用が広がっている.一方,無線通信は原理的に不特定の通信ノードに対する放送であるという特徴から,悪意をもった攻撃に対する脆弱性が懸念されている.中でも既存の経路より有利なリンクを提供することで通信を誘導し,情報の収集,改ざん等を行うワームホール攻撃は,正常な経路制御プロトコルの動作を利用していることから,検出が困難な問題になっている.本研究では,ノードの位置情報を利用してワームホール通信距離の矛盾を検出する方法において,ノードに正確な位置情報を持たせるためのコストに着目し,静止ノードからなるネットワークと移動ノードからなるネットワークのそれぞれについて,位置情報取得コストとワームホール検出率の関係について検討を行う.
- 2011-12-09