10Gbit/sクラスの高速電気伝送を実現する波形整形回路の動作原理と最新動向(電子回路)
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概要
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10Gbit/sを超える高速な電気通信では,信号が伝送媒体を通る過程で波形のひずみが発生する.この問題を解決する方法の一つは4値伝送やデュオバイナリー伝送など,伝送信号の低周波成分を利用した伝送方式の採用であるが,もう一つの方法は波形のひずみを積極的に補正する波形整形(イコライズ)技術である.本論文では,イコライズ技術を概観した後に,特に高精度なイコライズが可能な判定帰還型イコライザの動作原理及び期待性能を解析した.また同イコライザの高速化を妨げる要因として,フィードバック制約時間の減少,高速化に伴う受信信号の小振幅化,制御ビット数の増加に伴う負荷容量の増加があるが,これらの問題を解決する技術として,電流積分型加算回路,ループアンロール方式を挙げ,期待される動作性能を解析した.
- 2012-05-01