家具類の転倒防止対策推進のための実践的、方法論的研究 : 災害時要援護者へのボランティア活動「かぐてんぼう隊」運動の拡大に向けて

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大地震発生時における家具類の転倒防止対策として、ボランティア運動「かぐてんぼう隊」を開始した。利用者(高齢者、障害者等の災害時要援護者)の住宅を対象に、2005年1月から主に名古屋市内で施工活動を4年間に亘って実施してきた。この運動の特徴は、家具類の転倒防止の施工活動と並行して、工事の作業員の養成研修を実施したことにある。「かぐてんぼう隊」の組織形態は、利用者に対して指導部、施工部、協力機関が連携をとりながら実施する方法をとった。指導部にはNPO、施工部には大学生や社会人が参画した。また、地域社会で活動の輪を広げるため、地域の自主防災組織、社会福祉協議会、民生委員会など、既存組織・団体とのネットワークを構築しながら活動を展開した。活動方法は、PDCAサイクルに基づくプロセスを踏まえて進め、常に活動の点検、改善を行った。活動組織の連携は多様な形態が可能であるが、本研究では3タイプの連携事例について報告しており、そこで生じた課題や教訓などを明らかにした。減災を目的にした「かぐてんぼう隊」運動が、地域コミュニティ形成の一助となる活動とするため、より効率的な活動の方法論の定式化を試みた。
一般社団法人日本福祉のまちづくり学会の論文
2010-01-15

家具類の転倒防止対策推進のための実践的、方法論的研究 : 災害時要援護者へのボランティア活動「かぐてんぼう隊」運動の拡大に向けて

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