キリスト教神学における歴史認識 -ラインホールド・ニーバーによる真理の捉え方-
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概要
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本論は,ラインホールド・ニーバーが彼の著作『人間の本性と運命』の中で寛容さという概念をどのように捉えているかを詳述したものである.ニーバーの解釈を通じて,キリスト者が真理をどのように捉えているかを明らかにすることを狙いとしている.ニーバーに依ると,人間は真理を持っていると考えがちであるが,持っていると認識することは持っていないことを明らかにしていることになる.このことを確信した人間は,他人の行動や考え方に寛容になれるとして,ニーバーは,寛容さという基準で,カトリック,宗教改革,ルネサンスのそれぞれの思想を論じ,近代の文化の中で真理を持ち得ないという懐疑論や真理を持っているという見せかけが寛容さを欠いた政治的な偏狭主義を生み出しているとして警鐘を鳴らしている.
- 2012-03-31
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