維持期脳血管疾患罹患者における身体機能と運動療法
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概要
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本研究では,維持期脳血管疾患罹患者の健側と患側の機能差から,通所リハビリテーションでの運動療法を検討することを目的とした.通所リハビリテーションを利用する脳血管疾患後遺症保有者12名(年齢70±7歳)を対象とした.機能評価は,握力,大腿伸展力,開眼片足立ち,ファンクショナルリーチ,歩行速度,骨密度,脈波伝播速度,足関節/上腕血圧比を計測した.握力,下肢筋力において健側が患側に対し有意に高値を認めた.脈波伝播速度において健側が患側に対して有意に低値を認めた.患側対健側比の相関分析の結果,下肢筋力において歩行能力と有意な負の相関関係を認めた.本研究結果より,維持期脳血管疾患罹患者の歩行能力には,患側の運動器機能が強く寄与していることが示唆された.
著者
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武田 則昭
華山ファミリークリニック創齢学研究所・川崎医療福祉大学医療福祉学部医療福祉学科
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菱井 修平
華山ファミリークリニック創齢学研究所
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久保 晃信
華山ファミリークリニック創齢学研究所
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谷 啓嗣
華山ファミリークリニック創齢学研究所
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