超臨界流体抽出クロマトグラフィーによるシャクヤク中のペオニフロリンおよびアルビフロリンの定量

概要

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臨界温度,臨界圧カを越えた状態で存在するいわゆる超臨界流体を用いた抽出法(SFE)は,石炭・石油工業や食品の分野を中心に利用され,この抽出怯を用いた生薬成分の抽出例なども報告されている.また分離技術としては,超臨界流体を移動相としたクロマトグラフィー(SFC)も開発されている.筆者らはこの抽出法とクロマトグラフィーを組み合わせて生薬成分の定量を試み,これまでにショウキョウ中のジシゲロール類の定量を行い良好な結果を得た.今回は生薬中の極性成分への応用検討として,二酸化炭素を用いたSFE,SFCによりシャクヤク中の配糖体であるペオニフロリンとアルビフロリンの抽出,分離定量法の検討を行った.超臨界二酸化炭素のみで抽出される低極性物質は,抽出後減圧にすることにより,抽出した成分をトラップカラムに捕集することができるが,配糖体のような極性物質の場合,流体の極性を調整する溶媒,エントレーナーを添加しないと抽出は困難であり,トラップカラムに捕集することはできない.そこで今回は,抽出のため,エントレーナーとしてメタノール,水混液を加え,いったん外部に捕集し,その一部をクロマトグラフィーの系に注入して分離定量を試みた.以下にその結果を報告する.
日本生薬学会の論文
1992-03-20

超臨界流体抽出クロマトグラフィーによるシャクヤク中のペオニフロリンおよびアルビフロリンの定量

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