Scopolia属植物の生薬学的研究(II) : S. japonicaおよびS. parvifloraの染色体数とアルカロイド組成
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概要
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Both Scopolia japonica MAXIM. native of Japan and Scopolia parviflora NAKAI native of Korea produce tropane alkaloids and their rhizomes are important crude drugs in respective countries. They resemble morphologically each other, except for a few differences such as in corolla length and leaf shape. To know more about the relationship between these species, comparative studies were made on their chromosome numbers and alkaloid compositions. Cytological observations revealed for the first time a marked difference in chromosome number, i. e., 2n=88 for S. japonica and 2n=46 for S. parviflora. Although the origin of S. japonica is unknown, it is not a true tetraploid of S. parviflora as far as the chromosome number is concerned. As for the amount of total alkaloids in rhizomes, S. parviflora showed significantly higher values (0.265-0. 419%) than S. japonica (0.153-0.212% on dry weight basis). However, no qualitative difference in alkaloids could be detected by thin-layer chromatography and both species contained 7 or more alkaloids including hyoscyamine and scopolamine as main components and a small quantity of tropine. One of other minor alkaloids was identified as apoatropine, which was isolated from "Chinese Scopolia roots" by celite-column chromatography. Although the original plant of this Chinese Scopolia is not clear, it resembles S. parviflora in the alkaloid composition. It is chemotaxonomically interesting that the Japanese and the Korean species have similar alkaloid components in spite of the marked difference in chromosome number.
- 日本生薬学会の論文
- 1969-12-15
著者
-
山本 久子
北陸大・薬
-
木島 正夫
京都大学薬学部
-
田端 守
京都大学薬学部
-
平岡 昇
京都大学薬学部
-
平岡 昇
新潟薬科大学
-
山本 久子
京都大学薬学部
-
山本 久子
北陸大学薬学部
-
平岡 昇
(現)新潟薬科大学
-
岡 穆
京都大学薬学部
-
川島 和代
京都大学薬学部
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