第52次日本南極地域観測隊夏期行動報告2010-2011
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概要
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第52次日本南極地域観測隊は「南極地域観測第VIII期6か年計画」の初年度の計画を実行する隊として,観測実施計画及び設営計画は多岐にわたった.長期的に継続する定常観測,モニタリング観測から構成される基本観測を進めるとともに,新しく重点研究観測「南極域から探る地球温暖化」の下,三つのサブテーマ「南極中層・超高層大気を通して探る地球環境変動」,「南極域生態系応答を通して探る地球環境変動」及び「氷期-間氷期サイクルから見た現在と将来の地球環境」を開始し,さらに天文観測を含む一般研究観測10課題を実施した.大型大気レーダーの設置及び自然エネルギー棟建設という二つの大型建設計画を含め,物資輸送,昭和基地での作業,「しらせ」船上やドームふじ基地までの内陸旅行を含む沿岸野外での観測等,様々な課題を伴う夏期行動実施計画であった. 前次隊から続くリュツォ・ホルム湾の厳しい海氷状況などから,計画の完全実施は困難が予想された.実際,海氷状況及び天候は極めて厳しかった.定着氷が厚く,積雪も多く,さらに流氷域も広くかつ乱氷状態にあり,往路,復路共に大いに難渋した.また,12月中は比較的好天であったものの,1月に入るとほとんど毎日強風と降雪,吹雪の連続で,天候が悪いことも特徴であった.しかし,その中で大部分の夏期作業は進展し,大規模な作業はほぼ達成できた.2月中旬以降,強風と吹雪,さらにはブリザードにも襲われ,夏期間最終局面では飛行計画の遅れやアムンゼン湾オペレーションの中止等,変更を余儀なくされた. 一方,別働隊である東京海洋大学の研究練習船「海鷹丸」による観測も,海域は異なるものの厳しい海氷状況は同様であった.重点研究計画サブテーマ2を中心に,一般研究観測や東京海洋大学独自の計画を含め,観測が行われた.
- 2011-11-30
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