劇場経営としての明治座の研究
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概要
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明治座の起源は、江戸時代末期の1850年頃に西両国広小路において三人兄弟の芝居として始まった喜昇座である。江戸時代には、公許の芝居は、江戸三座と呼ばれる中村座、市村座、森田座の三つであった。つまり、明治座の前身は宮地芝居といわれるものである。しかし、明治5(1872)年に、東京府の府令により東京市内の官許の劇場を十座と定める東京十座に改定された。それを受けて、明治6(1873)年に前述の喜昇座が日本橋の久松町河岸に新築開場することになる。この喜昇座が、久松座、千歳座と改称し、明治26(1893)年には明治座となる。江戸三座は明治から昭和初期に廃座しており、また東京十座も明治座以外は同様であることから、日本橋の明治座は東京で最も歴史の古い劇場となった。本稿では、この日本橋の明治座について、特に劇場経営という観点から論ずるものである。そのために、本稿では、江戸時代における歌舞伎の成立過程から芝居小屋の経営・運営方法について整理し、喜昇座からはじまる明治座の経営を中心とした歴史的変遷を検討し、最後に現代における明治座の劇場経営について検討することにするものである。
- 2010-03-31
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